ユーベルブラット

日本の漫画としては珍しいダークファンタジーな内容。あらすじを簡単にまとめると、仲間に裏切られ殺されるも紆余曲折を経て生き延びた後、自らを裏切った者たちに復讐をするという物語。言葉にすると非常にありきたりではあるが、話の構成が良くできており読み手を飽きさせない。というのも、裏切った側に様々な背景を持たせることで、時に善悪では語れないようになっている。その上、それを一気に公開するわけではなく読み手が驚くタイミングで公開していくことと、説得力のある背景が更に面白さを増やしていく。また、主人公も復讐に振り切れた鬼というわけでもなく、時に王道のヒーローのような振る舞いを見せる。真っ当なダークヒーローと言えるだろう。そして、この作品は世界観の構成もしっかりしている。ファンタジー由来の全部魔法で説明するようなゴリ押しはなく、作中に登場する飛空艇などの小道具から本編より前の歴史といった普通は気にしないであろうことまで事細かに設定がなされている。そのため、ただ話が面白いでは終わらせない工夫もなされている。そうした工夫により読み手側は、これらの設定に意味があるのではと考える余地が生まれ、先の展開の見通しを予測しにくい所もよくできている。おすすめ⇒カラミざかり

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