思春期ルネサンス!ダビデ君

週刊少年ジャンプ連載のギャグマンガ。ミケランジェロのダビデ像の形をしたダビデ君が、学園生活を送るという内容。他にも、親友の「小便小僧君」、クラスのアイドルでダビデ君が惚れている「ヴィーナスさん(ボッティチェリ風)、サブヒロインの「モナリザさん」と、有名美術を題材にとったキャラクターが多数出てくる。連話のオチや扉得に、実在の絵画彫刻をモデルに上記キャラクターを配して遊ぶ「美術パロディ」的なネタが特徴的。

読み切りで一定の評価を受けて連載にこぎ着けた作品。「ピューと吹くジャガー」や「磯部磯兵衛物語」など、怪作を送り続けたジャンプの巻末枠をとることに成功したが、ジャンプのギャグマンガは連載が続かないことも多い。正直、ギャグに飢えるジャンプ編集部が、消去法的に連載させた作品で、程なく「ジャンプシステム(アンケート下位を容赦なく切る)」の元、
またしても早々に最終回を迎えるのでは予想していた。

ところがこの「ダビデ君」には捨てがたい魅力があった。それは、「女の子キャラが可愛い」
ということだ。美術をモチーフにできる作家なのだから、画力には自身があったのだろう。また、主人公が「石像」なので、普通に肉感のあるキャラクターは余計生き生きと見えるのかも知れない。どうやら、ここで編集部なり黒木本人なりは生き残りの道を確信したのだろう。
徐々に、但し明らかに、ヴィーナスさんやモナリザさん、ダビデの妹のレダちゃんといった美少女達の出番が増え、他にもちょっとだけエッチなシーンや、シチュエーションに従った様々な服を着せる(ギャグマンガのキャラクターは着た切り雀が多い)など、「ギャグ」から「コメディ多めの萌えラブコメ」にシフトしている。読んでいる方としても、マニアックで、でもきっとマニアにはしょっぱい絵画ネタで落とされるよりも、「ああ、きょうもヴィーナスさんエロ可愛かったなあ」で終わった方が(巻末だけに)スッキリする。

良い意味で「化けた作品」なのだ。願わくば、このキャラ萌えにしがみつきすぎず、読み手を飽きさせない工夫と変化をこれからも続けて欲しい。

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