ヒストリエはいつまでも続きを待ちたい名作

「ヒストリエ」は岩明均さんによるアレクサンダー大王の書記官エウメネスを主人公にした歴史漫画です。岩明均さんは「寄生獣」で名をあげた方で私もその漫画で知りました。この漫画の特徴は歴史漫画にありがちな歴史的有名人を中心に単純化されたりした不自然な人物像ではなく、みな活き活きとした、それぞれの人生を歩んでいる人間として描かれているところだと思います。

主人公や仲間、敵たちはそれぞれみな悩みを葛藤を抱きながらも生活を築いているのですが、その想いをストレートに出さずこちらに想像させるところが作者の腕でしょうか。もちろんここぞと言う時には怒ったり涙流したりするのですが、それが本当にここぞという時なので強く印象に残ります。あとエウメネスがギリシャ世界の中の異分子であるヒッタイトという民族に設定されているため、グローバル社会の移民という現代にも通じるテーマになっているところも面白いです。

しかしよく言われているのはコミックスが発売されるのが遅くてコミックス派にとってはいつも待ち遠しくてなりません。そしてアレクサンダー大王と言えば東方への大遠征なのですが、それが描かれるところまで一体何年、何十年かかるのかと思うと気が遠くなるのですがずっと続きが出るのを待ち続けるつもりです。

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