真夜中のオカルト公務員

たもつ葉子先生が書く「真夜中のオカルト公務員」は年齢問わずに楽しめる作品だと思おます。何も知らずに、区役所の夜間地域交流課に配属され、働くことになった古宮新と職場の仲間、そして人知れず存在するアナザーとの交流物語です。この夜間地域交流課は平安時代でいうところの陰陽寮の役割をしています。そこで働く公務員は現代の陰陽師のようなものだと思います。

私は平安時代をテーマにした作品や陰陽師をテーマにした作品が大好きです。その中でもこの作品は現代に焦点を置き、対話の力や科学の力も使い、アナザーとの問題に一つずつ向き合っていきます。古宮新の配属された新宿区は新宿行苑を主に担当しています。行苑には東洋・西洋、入り乱れた様々なアナザーが存在しています。種族が違う天狗と天使の恋愛は面白いと思いました。また古宮新には他の人間にはない「砂の耳」と言うものがあります。アナザーが見える人間はアナザーの言葉は雑音のようにしか聞こえません。しかし古宮新はアナザーの言葉を理解し、対話により問題を解決していきます。

この作品を読み、言葉がわかると言うことは大切なのだとつくづく思いました。人間もアナザーも、対話することでお互いに理解を深めていくのだと思います。でもそこはやはりアナザーということで、人間とは常識が違い困惑・対立することも多々あります。問題を一つ一つ解決するごとに謎が解けたり、深まったりするところが面白いです。完全に謎が解けない、解決しない、やはり人間とアナザーは相容れないと思う場面もありますが隣人であろうとするところに魅力を感じます。小説化に続き、アニメ化も決定しているので、これからもそれぞれの媒体で楽しみたいと思っています。>>>>>桂あいり

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